●上手に「任せる」と、仕事はもっとうまくいく
こんにちは、言語戦略研究所の齋藤です。
紅茶のカヌレ、イイですね。外はカリカリ、中はしっとりの、温めたカヌレは最高です。
さて、来週は「ことば学講座」ですね。
新潟会場は4月11日(木)、東京会場は13日(土)です。
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今回のテーマは「任せる技術をマスターしよう」。
リーダーや指導者の立場にある方にとって、「任せる」は必須技能といえるでしょう。
「任せる」には、適切な言葉、適切なタイミング、適切な働きかけがあります。
プレイヤーの立場だけでよかった頃は、「がむしゃらにがんばる」が通用しましたね。
「ちょっとぐらい嫌われたって、結果さえ出せば評価される」という姿勢も、プレイヤー時代なら通用しました。
しかし、部下ができたりチームを任されたり、「教える」役割を得るなどして、リーダー的な立場になっても「がむしゃらにがんばる」ままだと、途端にうまくいかなくなります。
すでに経験済みかもしれませんね。
本当に「急に」うまくいかなくなったでしょう?
「3月までイイ感じに仕事をしていたのに、年度が変わって4月になったら、仕事が苦しくてたまらない」のような具合に、あっという間に。
・一人で仕事を背負い込んでいっぱいいっぱい
・部下やチームがうまく動かない
・「私だってがんばってる」という気持ちが強くて摩擦を起こす
・トレーニングなど能力アップに時間をかけたいのに、時間がない
・休日でも気持ちが休まらずどこかピリピリ
原因は、「任せ方が下手だから」と考えられます。
そりゃ無理もないですよね。昨日まで「生徒」だったのに、いきなり「今日から教師をやってね」と言われるようなもので、上手に生徒たちをまとめたり伸ばしたりできるわけがない。
昨日まで「選手」だったのに、いきなり「今日からはキミが監督」と言われて、うまくやれると思うほうが危ない。
「名選手、名監督にあらず」という言葉もありますね。
今までは「ひたすらがんばる」で通用していたから、同じ感覚で部下に「がんばってね。私もがんばるから」になってしまう。
しかし、役割が違うのだから、「同じようにがんばる」「みんなでがんばる」では立ち行かなくなります。
なぜなら、「がんばる」ことによって、相手や全体を見る「視点の高さ」が無くなり、余裕を失うからです。
今まで「がんばっている姿」を評価されてきたから、バリバリがんばっている姿を見せないとバカにされたり「ずるい」と責められたりするのでは、との思いから、わざと余裕を失う状態へと自分を追い込んでしまう人もいます。
「任せる」ための意識改革がうまくいっていない例です。
●大切なトレーニングへの意識が薄らぐ
「いっぱいいっぱい」になって余裕が無くなることの最大のデメリットは、自分にとって本当に大切な、成長するためのトレーニングへの意識が薄らぎかねないこと。
第2領域などと呼ばれる、「緊急性はないが重要性が高い」事柄ですね。
目の前の「作業」にかかりきりになってしまうから、自分のパフォーマンスを高めるための活動に時間を割けなくなってしまう。
「だって忙しいからしょうがない」と自分に言い訳をしてしまう。
大事なトレーニングのための時間を最大化するには、いくつかコツがあり、そのためには意識の改革と強化が必要とされています。
特に「大事なこと」に対する意識の再確認は、コツの中でも重視されます。
「本当に大事?」「本当に“私が”しなければならない?」と自問もせずに、無批判に「こういうことは大切にしなければいけない」と思い込まされていることって、結構あるんですよね。
冠婚葬祭に関することに比較的多いと言われています。それでも最近は意識が変わってきて、「最短時間で済むように簡略化しよう」「自分がわざわざやらなくても、専門業者に任せよう」といった意識の変化が進んでいるそうです。
「飲み会に出ろと言われるのが、時間がもったいなくて本当にイヤ」と悩んでいた方がいました。
確かに、アルコールが出る場は無駄に長引きますからね。1時間で終わるということはなかなかない。紅茶とケーキのティータイムなら、1時間でたっぷり楽しめるのに。
「それも仕事のうちだ」「付き合いが悪い」なんて言われると、断るにもストレスを感じて「出るほうが気が楽か」としぶしぶ参加している方もいるようです。
そんなときは、「その日は演奏会の練習だから無理」「帰りが遅くなるとピアノの練習ができないからダメ」のような、大事なトレーニングの理由で断れたら最高ですね。といっても、こういった理由は(真の理由として)あなたの中にとどめておいて、口に出すのは「母の具合が悪くて」のような理由でいいのですけれどね。
「任せる」も、そういった選択肢の一つとして、たいへん重要な手法です。
これから年々、あなたに必要になっていく技術です。
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「任せる」能力、仕事でもふだんの生活でも、必要不可欠ですね。
ぜひとも身につけたいです。