●「良い声」の条件とは
こんにちは、社会人のための発声話し方スクール「声のサロン」の齋藤匡章です。
「良い声」って、どんな声を指すのでしょうか。
答えは、「目的を果たす能力が高い声」です。
多くの人は、「自分の好きな声が良い声」と思っています。しかし、「好き嫌い」という最も主観的な基準では、結局「なんでもあり」になってしまって、収拾がつきません。
確かに、ある歌手の歌声がたまらなく好きな人にとって、その声を他人からああだこうだ言われたって大きなお世話ですね。「好きなものは好きなんだから、それでいいだろう」といったところでしょう。
もちろんそう。趣味の世界については、好き嫌いでいい。
しかし、「社会人の」という冠が発声に付いたら、やはり「なんでもいい」では寂しいでしょう。
社会人が発声を気にしたりトレーニングしたりする場合、必ず何らかの「目的」があるはずです。
- 人間関係をよくしたい
- 職場で上司や部下とのやり取りをスムーズにしたい
- 騒がしい場所で喉を傷めずに声を出したい
- 自分の仕事に合う声を出したい(リーダーの声、癒し声など)
- 老け声を予防して、いつまでも若々しい声で話したい
- 相手に聞き返されないしっかりした声を出したい
このような目的があるなら、その目的を果たす能力の高い声が、良い声です。
ほら、「好きならいいじゃん」だけでは済まない問題だとわかるでしょう。
部下から「あなたの声は好きじゃない」と言われたって、ちゃんとチームをまとめなければならない。
「癒し声が好き」という人も、状況によってはビシッと充実して芯の通った声を出す必要もある。
それらをひっくるめて、「目的を果たす能力の高い声」こそ、良い声といえます。
また、発声技術が高まると、さまざまな目的に応じた声を出せるようになります。
「これが良い声」という唯一の成分や周波数があるわけではないのです。
さあ、今日も共鳴発声法をしっかり練習して、気持ちいい声で話しましょう。
※声のサロンとは
声のサロンは、社会人のための発声話し方スクール(新潟市)です。
日本発声協会が認定する話し方発声法(共鳴発声法)など、コミュニケーションスキルを習得することができます。
良い話し方の技術を身につけたい方、いつまでも良い声で話したい方、効果的なスピーチやプレゼンテーションをしたり部下を指導したりしたい方のためのレッスンです。
トレーニングにウクレレを使うので、ウクレレ弾き歌いという一生ものの趣味まで手に入ります。なかなかの楽しみですよ。
オンラインで受講できます。ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
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良い声の定義はいろいろ浮かびますが、一言でまとめると「目的を果たす能力が高い声」なんだと納得しました。
「さまざまな目的に応じた声が出せるようになる」のも嬉しいですね。